孫たちがやって来るのを手放しで喜べない祖父母たちの本音...世代背景

子ども家族の帰省
ここ数年、年末年始が近くなると、“子ども家族の帰省に対する親夫婦の本音”が話題にのぼるようになった。今年もyahoo!ニュースで取り上げられている。
昨年のテレビインタビューが興味深かった。子ども世代は「孫の顔を見せるのが親孝行だから...」と、帰ってあげている(親が喜ぶ)というニュアンスの言葉が目立った。一方、親世代は「いつまで居るのか...」という喜びより大変さを口にする方が多かった。

自分が若かった頃どうだったかというと...やはり親が喜ぶだろうという思いで帰省していた。実際に喜んでくれてもいた。掃除やご飯の支度はこちらがやっていたけど...
そして今、自分が迎える親の立場(今50代後半)となった。

子ども世帯の帰省を素直に喜べない世代背景

時代が変わった。私たち50代は平成3年のバブル崩壊とともに子育てが始まった世代。リストラで生活環境が変わった人も多くいた。
平成バブル
平成元年の日経平均史上最高値3万8915円から平成21年のバブル崩壊後の最安値7054円まで、ちょうど一人の人間が成人するまでの期間、経済が下向きだった。お給料も、退職金も、どんどん下がっていった。一方、4年制大学への進学率はどんどん上昇し、今は男女とも5割を超えている。我が家も2人とも4年制大学へ進学させた。たいへんだった...💦

そこへ来て50代の半数は、年金支給が65歳からという追い打ち。子どもに迷惑をかけないように頑張るだけで精一杯というのが本音です。バブル期に定年を迎え、退職金を年利6.3%の定額貯金に預けるだけで生活費がうまれていた現80代とは財力(心のゆとり)が違うのだ。

子や孫を接待できるほどの体力(財力)が残っていないのだ...😞

やってあげられた祖父母・やってもらっていた親・それを見ていた孫世代

うちは孫がいないので、外出先で赤ちゃんを見かけると可愛いなぁ~とは思う。でも、3世代家族が外食をして会計は祖父母というシーンを見かけると、大変だなぁ...と思ってしまう。年に1~2度の帰省ならまだしも、ご近所さんなら尚更たいへん。ずっと続くよ...

私の姉(長女)も、母と一緒に出掛けると、食事代や買い物代(食品)を払ってもらうことが当たり前になっていた。その環境で育った子も、お婆ちゃんにお金を払ってもらうことに抵抗がなくなっていた...😮 私は母のようにはできない。でも、子世代は私たち以上に大変な世の中になることは間違いなく、少しでも残してあげることができたら...とは思っている。

記事に、こんなコメントがあった。
的を得ていると思う。記事にある祖父母世代は、今80代・90代の親に金銭的にもかなりお世話になってきた。昔、実家に子ども3家族が揃うと、よく焼き鳥に連れて行ってくれた。大人8人と幼児6人の会計。すごい金額になる。両親は嫌な顔ひとつせず払ってくれていた。今思えば凄いこと。その光景を見て育った孫たちは、自分も親にそうしてもらえるものと思ってしまう。でも、現実は違うと...😒

この記事にある祖父母談は、ほとんど60代から70代の人。財力うんぬんよりも、お互いの思いやりが足りない結果なのかな。多分みんな自分のことしか考えなくなった。

基本、夫婦仲良くが何よりなので、その上で帰りたいと思う人は帰ればいいし、家族だけで過ごしたい...と思えばそれでいいと思う。そんな時代です。